Ninjaで日本一周 EP 39 雨の砂の上で
てらしーです。
失意の42日目。雨の鳥取砂丘。
夜から雨が降り続き、場所が悪かったのかテントの中も少し湿っていたり。まだまだ止みそうにない。
初めてのキャンプ場利用がこんなことになるとは。雨が収まるまでマックに避難。充電しながら朝食を。
果たしてダンボーは見つかるのか…?
雨に加えてか風も強かったので、移動しているかもしれない。と、言っても昨日探した場所が合っているとも限らないわけですが…。
見つからないだろうという気持ちが強くなっていく中、こうも思った。「これで見つけたら俺すごくない?」って。
工藤新一がサッカーの試合で負けそうになった時、「ヤベェな…これで勝ったら俺達伝説になっちまうぜ…」って言ってるシーンを思い出しました。その自信が羨ましい。(脱線)
10時を過ぎた頃だろうか。雨は降り続いていたけど弱くなってきた。行動開始。レインウェアを着込み、雨の砂丘を1人で歩き出す。
昨日の綺麗さとはうってかわってどんより。観光客が何人かいたけど寂しい景色。
改めて目を凝らすとやはりゴミは割と発見する。埋もれている可能性は低そう。改めて昨日の記憶を整理し、写真も頼りに通ったであろう道を辿っていく。
山・建物の見え方、隆起している場所の形、植物の感じ、写真の撮った順番、あらゆる情報を駆使して探す。
…が、見つからない。
昨日から散々歩き回ったので、なんとなく自分がどの辺にいるのかは把握できるようにはなった、けど。いかんせん似通った景色なので「さっきもここ見たな」ということが何度もあった。
昨日から歩き続けているし、気温も下がり濡れているので無理は禁物。なんとしても見つけたいという気持ちを抑えて一旦テントに戻る。
食事、仮眠をとって捜索再開。
ほとんどの場所は探したはず。それに今は旅の途中、いつまでもここに留まるわけにはいかない。
次第に諦めの気持ちが強くなっていく。「見つからなくても新しいのを買えばいい」とか、「そんなにうまく行きっこない」とか、ネガティヴがまとわりつく。
たかがおもちゃひとつ、なにも固執することはない。諦めても罰があるわけでもないし命に関わることもない。
執着しがちな自分の気質と意地。もうこれだけで動いていた。
休憩がてらツイッターを開いてみると、応援してくれてるメッセージを送ってくれてる人もいて、中には「近くに住んでるので、今度言った時探して見ます!」なんて言ってくださる方もいらっしゃったり。
こんなに嬉しいことはない。
そんな時。りんさんという方がとあるURLを貼ってメッセージをくれた。そのサイトは「砂丘での落し物の見つけ方」
おるらったさんという方がダンボー紛失をリツイートしてくれたのを見て教えてくれた。
サイトには、当然ながら攻略法など載っておらず、どちらかというと困難だということが多く書かれていた。
ただ探し方として、「隆起している、高くなっている場所を探しがちだが、流されて低い所に落ちていることが多い」と書かれていた。
くまなく探しているつもりでも、確かに高い場所をメインで探していた。先入観を捨て、ここじゃないだろうと決めつけていた場所を探してみる。
もしこれで見つからなかったら諦めようと決めて。
実際そこは通った覚えがない海寄りのエリア。通ってないというか、通ったのはなくす前だったからとあまり探していなかった。
低い場所を注視しながら歩く。
・・・
・・・
・・・?
ふと歩みが止まる。
・・・
・・・あっ
・・・あれは、、、
!!!!!!!!!
うあああああ!!!! pic.twitter.com/3TZyTm8yJx
— てらしー@Ninja650青 (@Pochi185cm) 2018年5月23日
あったぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!
あったよ!!!ほんとにあったよ!!!
うおおおおおおお!!!!!!
本当に坂になってる場所から落ちた所にちょこんとあった!!!
興奮のあまり発見当時の状態の写真は撮ってません。
復活!!!!!
みなさんの応援もあって見つけることができました!!!ありがとうございます!!!
「無理だと思ってた」という方もたくさんいましたが僕もそう思いました笑
諦めずにやってみるもんですね。
この事件はこの旅の中でも1位2位を争う大事件となりました。
前回も言いましたが
大の大人がはしゃいで勝手におもちゃ無くして泣いて見つけて喜んだだけの出来事です
ともあれ、人の温かさと諦めないことの大切さを知る事件となりました。
行き詰まった時は視点を変えてみる。
諦めるのは打つ手が本当になくなった時。
・・・
・・・これなんのブログだ??
流石に疲れて、気が抜けてしまったのでこの日は移動せず。天気もまだイマイチなので、キャンプ場でもう1泊して明日出発することに。
翌日は京都に向かいます。明日もちょっとした出来事が待っていました。
43日目に続く→